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長時間焼鈍を行う鋳鋼製品のコストダウン・リードタイム短縮提案

2019.01.18

Before

焼鈍  6時間  のち 長時間焼鈍 実施 48時間

お客様の図面の中で、長時間焼鈍(例:48時間など)の指示が入っているケースがあります。長時間焼鈍は鋳鋼製品の内部応力を確実に取り、内部のガス(水素)等の残留を防止するために行います。そのため、発電所向けの部品や、プラントの重要部品について長時間焼鈍を指定することがあります。

内部応力やガスの残留は、鋳鋼製品の割れや劣化につながるため、安全性や品質確保の観点から、設計図面の熱処理条件については、過去からずっと長時間焼鈍の条件は変えずに指定し続けることがあります。

After

焼鈍  6時間のみで完了

ただし、鋳鋼部品メーカーの観点から見ると、熱処理設備の能力アップや材料品質の向上により、従来ほどの長時間焼鈍を必要としなくなっています。この事例においては、48時間の長時間焼鈍を省略し、6時間の焼鈍のみで製作することに成功しました。コスト面でも追加の長時間焼鈍の熱処理コストが削減され、数十万円のコストダウンとなりました。

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