凝固収縮によって減少した不足分の体積を補う為に設けられた湯だまり。
凝固収縮の大きい鋳鋼では健全な鋳物を作る為に非常に重要となる。
方案作成時に従来より使われているChvorinovの法則やモジュラスを用いた計算方法と共に凝固シミュレーションも活用しながら、大きさ、形状、位置を決定する。
押湯はその目的上、製品部よりも遅らせて凝固させる必要があり、多くの場合で鋳型に保温・発熱・断熱スリーブを設置したり、鋳込み後に保温剤や発熱剤をを投入する。
押湯を設置する必要がある為、鋳鋼では鋳込み重量に対して製品重量の歩留まりは5~6割程度となる。
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