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当社は9Cr鋼を鋳造できる数少ないメーカの1社です。|鋳鋼技術ニュース

2020.01.17
技術情報

 

 

鋳鋼技術ニュース vol.04:東亜バルブエンジニアリング

 

 

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いつもありがとうございます。
東亜バルブエンジニアリング 製鋼事業 担当の田矢 裕士と申します。

 
本技術レポートはエンジニア・バイヤーの方を対象に、

鋳鋼製品に関わるVA・VEコストダウン情報を中心に、あらゆる技術情報をご提供いたします。

 

 

 

TVEは9Cr鋼を製造できる数少ないメーカです

 

 

9Cr鋼とは

高クロムフェライト鋼の一種で、その名の通り約9%のクロムを含有しています。高温特性に優れ、ボイラプラント等で使用されます。
規格材である【火SCPH91[発火基準(発電用火力設備の技術基準)]】、【C12A[ASTM]】等に加え、更に特性を付与させた改良9Cr鋼や先進9Cr鋼も開発されています。
 

 

 

 

 

 

バルブ(コントロール弁)

 

 

 

 

火力発電所向けバルブ本体

 

 

火力発電所向けバルブ本体

 

 

 

9Cr鋼は、電力業界において広く採用され、バルブ・配管を含む種々の重要な耐圧部品として使用されています。
 
高温材といえばオーステナイト系ステンレス鋼を連想される方も多いと思われますが、これらの耐圧部材と並んで9Cr鋼も注目されることが多いです。
 
その理由は主に2つあり、1つが材料費がオーステナイト系ステンレス鋼に比べて低コストである点です。さらにもう一つが、プラント設計者が好む理由として、9Cr鋼は熱的・物理的性質においてもオーステナイト系ステンレスより優れている点です。
 
利点ばかりのように思われがちな9Cr鋼ですが、適切に製造されなかった場合は、寿命評価において著しく低下します。
その理由の主要なものが、「デルタフェライト組織の生成」にあります。
高クロムを含有する当該鋼種は、クロム当量とニッケル当量のバランスが重要です。このバランスが崩れると、本来マルテンサイト単相であるはずの当該鋼種に、デルタフェライトが生成されます。このデルタフェライトが生成されるとクリープ特性は著しく低下し、容易に損傷に至ってしまいます。これらの注意点を確り把握して製造できるのは、一部の限られた材料メーカであり、TVEもその数少ないメーカの一つなのです。
 
 
TVEの鋳鋼技術のポイントについては、こちらからご覧ください
(TVEが運営する専門技術サイト『鋳鋼技術ラボ』へ移動します)

 

 

 

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